2012-08-22

香港-上海の直通列車に乗車

香港から上海への直通列車、ようやく2012年6月に乗ることができました。寝台は2人個室か4人個室、あとは6人開放寝台。まぁ国際列車だし知らない人と同部屋になるとしてもそんなにひどい人には当たらないだろうと思いつつ、乗車時間が長いのでできればくつろぎたい、そうなると知り合いと一緒じゃないとなぁー、なんて考えていたのでなかなか乗車する機会がなかったんですね。



ところが今年の6月は、例年香港で11月に開催されていた展示会「Mobile Asia Congress」が上海に移転して「Mobile Asia Expo」として開催されることになりました。その直前は台北で「Computex Taipei」が開催されていたのですが、そこを取材に訪れていた旅するスナフキン、中山氏も上海取材するとのこと。だったら一緒に香港から列車で行かない?って話しがまとまり2人個室を取ることができたんです。なお香港からは上海行きと北京行きが隔日ですが、1ヶ月前にMTRの窓口で空席確認したらまだ空きがあったのに、2週間前は乗りたかった列車が満席。仕方なく2日後(隔日だから)にしましたが、上海着いてからの予定を考えるとこれでちょうどよかったのかも(展示会の前日に到着)。ちなみに広州からは国内列車の上海行き、北京行きに並結されるのですが、広州からはどちらも毎日出ています。

乗車当日、6月18日は14:30くらいにHung Hom駅に到着。15:15の出発時刻の45分前。イミグレ前の荷物検査は若干混んでいましたが、広州東行きの列車(14:47)もあるので2列車分の人がいるからでしょう。なお自分が普段広州東行きに乗るときは駅には発車15分くらい前に行っています。今回は念のため早めに到着。ま、列車の人しかいないからイミグレはそれほど混まないんですけどね。でも出国して待合室に行くと、まーやっぱり中国の方々がかなり騒がしくしています(笑)。ま、中国行きですしね、国内線よりは民度はいいほうなのでこれくらいは想定内。

-待合室はかなりやかましかったですねえ

そして出発前(何分前だったか忘れました)にホームへのゲートが開いて列車へ。2人個室の軟臥の車両は一番端ですが、食堂車が隣なのがありがたい。車両の入り口で切符を見せて部屋へ。上下2段ベッドと向かいに一人ソファー、テーブルありなので仕事もしやすそう。もちろん電源もあります。逆に知らない人と2人一緒で、そしてテーブルで仕事、ってのはちとやりにくいかなぁ。やっぱり知っている人と一緒が一番です。

 -個室内は2段寝台。左に1人がけソファーあり

15:15の発車は特に出発ベルも無く、「ガタッ」と連結器からの軽い衝撃で列車が動き出したことがわかります。ここから香港内、羅湖までは通勤列車が前に走っているのでスピードはあまり出ません。車掌さんが来て切符と寝台票を交換しに着ましたが、片言ながら英語が出来る人でした。ドアを閉め切ればあとは上海までプライベートな空間が守られます!途中の香港と深センの国境もフツーに通過、深セン駅は停車せず、中国内に入ってからはスピードアップ。そして2時半間くらいで広州到着。上海までは途中下車できませんが(まだ香港出国しただけで中国に入国していない)、ここで増結作業をするのでしばし停車します。ちなみに広州の発車時間は18:11。

てなことで、ここで食堂車へ行ってみることにしました。隣の車両なので移動は楽です。念のため貴重品はかばんに入れてもって行きました。食堂車は車両の半分くらいに4人がけテーブルが並んでおりちょうど席がふさがっていたものの、10分くらい待って相席に、すぐに他が開いたのでそっちへ移動させてもらえました。メニューはRMB30-40くらい、まぁ列車内なのでこんなものでしょう。いくつかのメニューは無しって言われたので、もっと早い時間に行ったほうがよかったかも。なおメニューの写真を撮ろうとしたらダメだって。こっそりやりましょうね(笑)。食事が運ばれてから見ていると、食堂車で注文して寝台へ持ち帰りする人もいました。そういや車内販売で弁当が回ってくるって話しでしたが、廊下で「べんとー」とか叫ぶ声は聞こえなかったかもなぁ。個室のドアは開けておいた方がいいのかも(通れば見える)。

 -夕食時は結構混雑するようです
 -食堂車での夕飯。ビールやジュースはもちろん冷えていない

さて食後は2人で仕事をしつつ、寝たり起きたりしていたのですが、22時くらいだったか、どこかの駅に停車したままずーっと動きません。結局1時間くらい止まっていたようです。その後動き出すものの、やはり別の駅で長時間の停車。特にアナウンスも無く、また隣の線にもやはり列車が止まっていたりで、工事による臨時停車でしょうか。Google Mapで見てみると、まだ広東省から出ておらず翌日の10時過ぎに上海に着くなんてありえない状況...朝起きても遅れを回復することができるわけなく、5時半くらいはちょうど江西省の宣春市付近を走っていました。まだ上海までの道のりの半分くらい。本来でもここから8-9時間かかるわけですね。

 -朝5:30ころ。本来なら上海まであと4時間半
-6:55に金華西駅予定ですが、ここ(5:30の宣春)から1時間半で着くわけ無い

まぁこれが日本だと「何で遅れているんだ!」とか騒ぎだすことになるんでしょうけど、途中で降りれるわけでもないし仕方ないところ。このまま遅れが最小限になることを祈るばかりです。そして空腹になってきたってことで8時すぎに食堂車へ。今度は空いていた、というか食堂車の乗務員が開いてる席あちこちに座っていた状況で、当然お客さんが来たら席を空けます。朝食メニューは以前はバイキングだったようですが今は簡単なものに。それでもまだここから長時間乗らなくてはならないのでしっかり食べます。

 -朝ごはんはあまりメニューの種類は多くない
 -本来ならあと2時間ちょいで上海なんだけど、結局ここから5時間

結局列車は3時間近く遅れて13時すぎに上海駅到着。イミグレ混雑するかもってことで到着5分くらい前に出口付近で待機して、駅に到着してからは早足でイミグレへ。早めに動いたせいかあっけなく入国、荷物検査も無くすんなりと上海駅前に出ることができました。遅延はあったものの、やはり知り合いとの個室は快適。とはいえ時間が無いときは飛行機のほうがやっぱりいいですね。まぁまた知り合いから一緒に乗りたい、って話しがでたら再乗車してみたいと思います。


-図らずも長旅になってしまったけど、悪くなかったです

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